駄らだらと語る宝塚ファンのブログ
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 「なんとなく花のみち日記」 2010年 02月 05日 (金) 23:48
立春を過ぎてもまだまだ寒い!
なんだこの寒さ!
寒すぎたせいか、大劇場のアナウンスがちょっと舌足らずで、こう聞こえた。
 「本日の出し物は、ヤケ組公演・・・」
ヤケ組ときたか。
これだけ退団発表てんこもりでは、たしかにヤケを起こしたくもなる。

いや、自棄になってはいけない。
雪だ、雪。
雪組公演。

順序が逆になるが、ショーから書いていこう。
ショーの演出は稲葉太地くん。
これが大劇デビューとなる若手さんだ。
若者らしく、センスよく、タイトルがこじゃれた外国語で、覚えられない。
なんか『カルボナーラ』みたいなやつだ。
隣りの親子はこんな会話をかわしていた。
 「ねえ、おかあさん。『すいむ』ってなあに?」
 「うーん、すいむ・・・すいむ・・・なんだろうねえ」
お母さんは考えたあげくに
 「SWIM!泳ぐことよ!」
平泳ぎをしてみせた。
正解は『カルネヴァーレ睡夢』。
もっと庶民にも分りやすいタイトルにしてもらいたい。

とにかく、にぎやかなショーだった。
色とりどりで。
音いっぱい。
大勢のダンサーが舞台いっぱいにひろがって踊る場面がやたら多い。
私はそれなりに楽しかったけど、
隣席のひとには睡夢が睡魔になってたようで
ベネチアのゴンドラならぬコックリ船をこいでいた。
きっとファンには良いのだろう。

一方、芝居は『ソルフェリーノの夜明け』。
サブタイトルは「アンリー・デュナンの生涯」となっているが
生涯というよりも人生のターニングポイントだろう。
スイス人アンリー・デュナンが戦場の悲惨なありさまを見て、赤十字を創設する経緯。

作・演出が植田紳爾、と聞いて、ファンがざっと頭に思い浮かべる雰囲気の作品と思ってまあ間違いない。
やたら長くて時間かせぎみたいなプロローグ、
説明づくしの長台詞。
単純明快なストーリーをくどいほど力説。
「少しも早く」を連発し、
お涙ちょうだい作戦に出るも失敗し。
ツッコミどころがハンパない。
・・・そのくせ、きちんと盛り上げる。

前半はとてつもなく眠たかったくせに(失礼)
何なのだ?
この終わったあとの爽快感は!
正直、精密で美しいがメリハリのない作品よりも、
古臭くて穴だらけで、でもちゃんと盛り上がれる植田作品のほうが、
私は親しめる。

雪組さんは、熱かった。
すごい気合だった。
客席を食いつくしてしまいそうなほどの気合。
最高潮に達したのが終盤での水さんと未来優希さんとのやりとりだ。

つまらない脚本を責めるのは簡単かもしれない。
劇団はもうダメだとこぼすのは当然かもしれない。
それでもこうして目のまえに
必死で舞台にたつ人たちがいるのだから
懸命に力をつくしている人たちがいるのだから
その熱意の前には
どんな愚痴の言葉もかき消されてしまう。

いろんなことがあって
哀しくてせつなくて
いたたまれないこともあるけれど
それでも今は観ていてほしいと。
みんなこんなに頑張っているのだから。

それは、情報が氾濫する社会において
私たち観客にはっきりと伝わるただ一つの真実だ。
熱い熱い舞台から伝わってくる真実だ。
・・・みんな、一生懸命に頑張ってる。

だからファンも熱かった。
一生懸命な舞台をみんな一生懸命に観ているのだった。

そんなファンの眼差しのなかで
彩吹真央さんが一曲うたった。
なんて優しい声でうたうのだろうと思った。
このひとにしかうたえない歌を、もっともっと、聴きたかった。
幸せになってもらいたかった。

せつないような初日だったけれど
最後は雰囲気のいい拍手で緞帳が降りた。
相変らず立て板に水の挨拶をしていた水さんが
最後の最後のカーテンコールでよくわからないことを口走った。

「宝塚ファンの愛が、
 雪組ファンの愛が、心に、刺さりました。」

ぐさり。
刺さったのか。
それはトゲか。
ファンのトゲか!
ファンの皆様、あんまりいじめないであげてくださいってことで、終わり。
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