駄らだらと語る宝塚ファンのブログ
駄らだら、たからづか。
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 「なんとなく花のみち日記」 2009年 04月 08日 (水) 23:11
なんだかよくわからない舞踊パフォーマンスを軽~く終わらせ、
休憩をはさんでいよいよ『ゾロ』の始まりだ。
「谷正純、作・演出」というアナウンスに一抹の不安を覚えたが
そんな細かい不安を見事にふきとばし、
2時間という長さすら感じさせないほど楽しい作品だった。
 『ZORRO 仮面のメサイア』
正義の味方が悪いやつをブッ潰す!
単純明快、勧善懲悪、なんの難しいこともないお話だ。
良いやつは良い。
悪いやつは悪い。
アホなやつはアホ。
お約束はきちんと守ってくれるし、
殺されそうなキャラはきちんと死んでくれる。
ヒロインだってまどろっこしく恋に悶えたりしない。
好きだ嫌いだ、ごちゃごちゃしたことは何もナシ。
 「あんた愛してる!」
 「オッケー!」
で、大団円。
すっきりしたもんじゃないか。

とにかくプロローグからかっこいい。
これが宝塚だ。
これが男役だ。
これが雪組の力だ、どうだ!
各自適当に踊ってるふうな人々もおり素敵さ満開だ。

(ネタバレOKな人のみ続きをどうぞ。長いかも。)
***************************************

植民地時代のメキシコで、
スペインの圧制から人々を助けるため、
インディオの血をひく青年が立ち上がる!
弱気を助け強気を挫く、その名はゾロ!
てなストーリーで。

正義のヒーロー・ゾロが水夏希くん。
黒いマスクに黒い帽子、黒いマントを翻し!
剣先するどくトレードマークの『Z』に斬り裂く。
かっこいいったらありゃしない。
一番の見物はなんといっても銀橋のソロだろう。
歌っている本人の背後で巨大スクリーンに映像が流されるのだ。
馬に乗り疾駆する『暴れん坊将軍』的映像。
しかも、アップ。
何を意図しているのか全然わからないがとりあえずステキ。

彼には仲間がいっぱいいる。
まずは音月桂ちゃん。
名前はたしかベルナルド。インディオだけど名前はふつう。
ベルナルドは話さない。
口をきかない。
言葉のかわりにリコーダーを吹いてるピーターパン。
彼は幼いころ母親を殺され、以来、言葉を捨てたらしい。
セリフがなく身体表現だけで伝えるのは大変だろう。
でも、美味しい役だ。
なんせしょっぱなからゾロの水くんが言うのだ。
 「ベルナルド、俺たちは兄弟だ。
  いや兄弟以上だ!」
ほとんど愛の告白かと。
オスカルとアンドレかと。
最後にガラスの馬車とか出てくんのかと。
ゾロと主従関係にあることも何か似ている。
双子のカストルとポルクスのよーに育ってしまったベルナルドは
『ゾロの影』としてテロ行為、いや英雄活動を手伝うことになる。
2人は同じ衣装をまとい、神出鬼没で敵を撹乱しては攻撃するのだ。

白羽ゆりちゃんのロリータは、ゾロの幼馴染みの女の子。
お金持ちのお嬢様だが、兵隊相手にケンカをふっかけるわ、権力者に楯突くわ、
 「誰の手にも負えない」
ヤンチャなお嬢様である。
元気いっぱい力いっぱい、舞台狭しと走りまわる白羽さんはとっても魅力的だ。
なんて楽しそうに演じるのだろう!
大きな目と大きな口をワーッと開き、笑い、はしゃぎ、ドレスを振り回して駆け抜ける。
時には剣を手にして立ち回り、男どもをきりきりまいさせる。

ゾロは昔からロリータが好きで結婚しようと考えていたが、
危険なヒーロー活動には巻き込みたくないと思っていた。
が、そんなこととは露知らず。
正義感の強いまっすぐなロリータはゾロの活動に心酔。
自から「レディ・ゾロ」として突っ走り、勝手にヒーローの仲間入りを果たしてしまう。
けっこう迷惑な人かもしれない。

どうでもいいけど昔から、水夏希さんの「ん」の発音が気になって仕方が無い。
妙~に色っぽい、「ん」。
しかも時折いらないところで「ん」が挟まれて聞こえるクセがある。
たとえば「愛」が『あい』に聞こえたりとか。
「愛の言葉」が「あいのことば」に聞こえたりとか。
 「プロポーズをしようといの言葉を考えていた!」
・・・安易なのは脚本だけで十分だ。

一方、悪役陣。
メキシコを搾取するスペイン貴族チーム、
ボスは凰稀かなめくんである。
スペインの貴族にして植民地の総督。
搾り取れるだけ搾り取れ!と民衆を虐げる。
美形な悪役もあったもんだ。
彼こそが悪役チームの親玉、と言いたいところだけど。
せこい。
しょぼい。
小者感いっぱい。
なんだオマエってな役どころ。

(そういえば星組の『太王四神記』のポスターが出ていて
ぼんやり眺めてたら凰稀かなめ君がホゲ役で写っててびっくりした。
いつの間に組替えとかなってんの!?)

本物の悪玉は未来優希ちゃんの方である。
水戸黄門でいうと越後屋にあたる。
ズルい。
あくどい。
陰険だ。
千両箱とか大好きなキャラ。
おぬしもワルよのう、ひっひっひ。
だけどツメは甘い。

そして、総督の用心棒がメンドーサ・彩吹真央ちゃんだ。
軍服もびしっときまったスペイン軍人。
いい人臭さがそこはかとなく漂っておりますが、
今回の彩吹くんは孤高の男、クールな男、
テーマは「誰も愛さず愛されず」。
冷酷で残酷。
非情で非道。
 「ゾロを殺せ!
  インディオ全員ぶち殺せー!」

メンドーサは白羽ゆりちゃんのロリータが大好きだ。
ある夜突然エロ男爵になって襲いかかる。
 「俺のものになれ~」
ああ、なんて似合わない台詞。
そこに立ちはだかったのがゾロだった。
 「嫌がるご婦人に何をする!」
助けられたロリータは一瞬にしてゾロの虜。
メンドーサはいいところを邪魔されて、公私共にゾロがライバル!と敵視するわけだが、
山場を迎えて言うセリフが
 「ゾロ、おまえには命をかけてくれる人がいっぱいいていいな。
  俺には誰もそんな人がいない。
  だからオマエが羨ましい!」
男のジェラシーむきだしてちょっと惨めだったりする。
しかも最期は仲間のはずの未来優希さんに撃たれちゃう。
そのうえ、同時に撃たれたベルナルドにスポットが当たっている間は、ほぼ放置。
だいぶ放置。
かなり可哀想。

インディオ虐殺の話や恋愛もちょっとは絡むわけですが。
とにかくゾロ・グループが悪者たちと戦って、
囚われの人々を解放して、
未来優希ちゃんの罠からもなんとか逃れて、
最終的には凰稀かなめくんを追い詰める、と。

話はトントン進んでいくが、悪者チームには軍隊がついてる。
隊長のメンドーサが殺されたって軍隊そのものはなくならない。
どんなにゾロが強くても、武力では悪者チームが圧倒的に勝っているのだ。

だがここに、一人のバカがいる。
体がデカいだけの男。
「アリの脳みそ」と呼ばれる男。
二言目には馬鹿だバカだとからかわれ、ロリータにはお尻を突っつかれまくる。
気持ちがいいほどのいじられキャラ。
緒月遠麻くんがひじょーにうまいこといじられております。
彼はスペイン軍人で、悪役チームのためにずっとゾロを追ってきたのだけれど、
最後の最後寝返った。
ゾロの側についた。
 「俺はバカだが、どっちが悪いやつかバカでも分るよ!」
と言って。
この一言で軍隊がぜんぶゾロ側へ寝返っちゃったので、悪者たちももうお手上げだ。
身ぐるみはがされてスペインへ逃げ帰っていく。
悪者たちは去り、メキシコは民衆のものとなった。
 「ビバ!ゾロ!」
みんな喜んで万歳して終わり。

・・・現実世界にも正義の味方が現れないかなあ。
やっつけてほしい人、いっぱいいる。
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