駄らだらと語る宝塚ファンのブログ
駄らだら、たからづか。
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 「なんとなく花のみち日記」 2009年 03月 09日 (月) 14:36
仕事も体も大事だし、宝塚のためにムリはしないと決めたのだけど。
今日だけは。
今日だけは、別。
宝塚ファンとして最後のムリをする。
今日は星組千秋楽。

朝8時半。
楽屋口前にはすでに白服を着たファンクラブさんの隊列が長く伸び
そこだけ雪が積もっているかのようだった。
花のみちにはカメラ小僧がすずなりになっていた。
私も端っこの方に参加して、うーんと首を伸ばしてみたけれど。
楽屋口は遠い。
途方もなく遠い。
双眼鏡を出してのぞいた。
気分はバード・ウォッチング。

あまりにも遠すぎて、すべては双眼鏡の彼方にキラリと光っては消えていく。
笑顔いっぱいの麻尋しゅんくん。
ピカピカに光ってた和涼華くん。
立樹遥ちゃんはまるでマントをまとったように颯爽として見えた。
元気な朝峰ひかりさんはジャンプしながら手を振っていた(今日のキンさんはとっても美人だった)。
遠野あすかさんは、ファンの人のとっておきの、こっぱずかしいが愛のこもった掛け声に、
嬉しそうに照れていた。

バード・ウォッチングができたのはそこまでだった。
安蘭さんが車で到着した瞬間。
悲鳴のような歓声があがる。
拍手が沸騰し、花の道はよろこびに爆発する。
一気に人垣が崩れた。
津波のようにファンが後ろから押し寄せ、私は立っていられなくなった。
・・・そうして何にも見えなくなった。

だから私が安蘭さんを見たのはほんの一瞬だ。
白一色で身をつつみ。
眩い光をふりまきながら歩いていた安蘭さん。
口元からこぼれる微笑み。
ファンに手を振る。

次に見えたとき、安蘭さんは鉢巻をつけて荷車(?)に乗せられていた。
組子たちが合唱したのは『スカーレット・ピンパーネル』の「炎の中へ」の替え歌だった。
鍛えられ、ビシリとそろった歌声は、
はるか彼方にいた私の耳にもしっかり届いた(けど忘れた。)
 「性別を越えわたる
  いざゆこう舞台の中へ!」
みたいな感じだった(ような)。
ファンの人たちは芝居のセリフをもじって
 「今が『生きていて良かった』と思える瞬間です!」
とのたまい、
安蘭さんはガッツポーズでファンに応えた。
あとで友達にビデオを見せてもらうと、
最後に安蘭さんは親指を立てた「グー!」のポーズでファンの視界から消えていった。

チラリとしか見えなかったけれど。
安蘭さんは綺麗だった。
本当に綺麗だった。
私のそばを通った一瞬、
妖精のティンカー・ベルがふりまく金色の粉のようなものが
安蘭さんのまわりにキラキラと舞っているような気さえした。
宝塚という夢の世界に入ったひとは
汗をながし涙をながし
苦労して苦労して
大変な思いをするのだろうけれど
夢をかなえて退団する瞬間、
この瞬間だけは、
本当にフェアリーになっちゃうんだと思う。

・・・今は午後2時20分。
別れのセリフがいっぱいにちりばめられた芝居も佳境にさしかかっている頃だろう。
(※出待ちしないで帰りました)

さよならの千秋楽は、ファンがいちばんアツくなる日だ。
誰だって、退団者の最後の入りをひとめ見たいと思う。
熱烈に思う。
カメラ小僧なら、わずかな隙間からレンズ突き出し何がなんでも写真におさめたいと思う。

だが、ファンがいちばんアツくなる日は
ファンがいちばんお行儀が悪くなる日かもしれない。
さよならの千秋楽のたびに、
宝塚ファンはその手でその足で、
花のみちの花壇を踏み荒らしてしまう。
来月には山吹色の花を咲かせるであろう花壇の中にずかずかと入り込んだ人の中から
 「あ、今ローズマリーがお尻に刺さった」
とか
 「この草、邪魔」
言う声が聞こえてきた。
なんかすごく悲しかった。
 
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