駄らだらと語る宝塚ファンのブログ
駄らだら、たからづか。
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 「ネタバレ!」 2008年 06月 17日 (火) 05:18
結局、大劇場公演期間中に間に合いませんでしたが。

3ヵ月ずーっと治らない腕の傷が気になって仕方がありません。
・・・ドナルドって、すごいよね。


(1) プロローグ~ベドウィンのテント
(2) ケガの手当て~ナイリお嬢様のあたり

(3) 大広間~ラストまで
***************************************

○ 大広間にて

ここはお城の大広間。
いならぶ大臣と兵士たち。
舞台センターには玉座。
玉座に座るのは、オスマン帝国エジプト支店の支店長・ムハンマド・アリ太守(星原美沙緒さん)である。
もっさもっさの黒いヒゲ。
でーんと構えて威風堂々。
息子のトゥスン(壮一帆くん)に
 「スーダン遠征を命じる!」
と辞令を出しているところだ。
そこへ突然の乱入者が。
 「どけどけ! どいてくれぇー!」
止めようとする兵士たちをちぎっては投げ、ちぎっては投げ、
力ずくで乱入してきたのは他でもない、トマス(真飛聖くん)である。
普通ならこれだけで犯罪。逮捕なのだけど。
トマスは
 「太守! ぼくもスーダン遠征に行きたいです!」
と訴えた。
 「ワガママ言うな!」
怒ったのは、マムルークのアジズ(眉月凰さん)である。
元よりアジズはトマスが嫌い。
ライバルを蹴落とすべく噛み付きはじめた。
 「許可なく広間に押し入ったばかりか、遠征にいきたいだと?
  外国人の捕虜のくせに異教徒のくせに生意気いうな! ほんまムカつくわ!」
 「ムカつくのはあんたや!」
トマスも言い返す。
 「俺はこう見えてもエジプト大好き人間やねんぞ。
  おまえみたいに忠誠心のないマムルークよりよっぽどマシや」
遠征の話はそっちのけ、公衆の面前で大喧嘩をくりひろげる2人。
誰も口ははさめない。
ついにトマスは
 「表へ出ろ! 白黒つけたるわ!」
と言い放つ。
 「決闘や!」
手の甲でアジズの頬をぽんぽんと叩く。
それが決闘の申し込み。
太守をはじめ、まわりのみんなもすっかり呆れて
 「まあ、好きにせいや」
と言うのだった。


○ ナイリ再び

決闘の話を聞きつけて、ほくそ笑んだのはこのお方。
太守の娘・ナイリ(桜一花さん)だ。
ワガママ気侭なナイリお嬢様は「男はみんな私の奴隷」だと思っているが、
トマスはただ一人いうことをきかない男だった。
ナイリはそんなトマスが腹立たしくもあり愛しくもあり、
可愛さ余って憎さ百倍になってるところへ決闘の話がきた。
ナイリは小悪魔の微笑みを浮かべながら
 「アジズに伝えなさい。
  決闘でトマスを殺したら、私が結婚してあげるって」
高慢ちきポーズを決めて言う。

ところが!
次の瞬間、女官長(絵莉千晶さんだっけ?)がのっしのっしとやってきて
 「お嬢様のワガママにも終わりの時がやってきました。
  あなたはイギリスに嫁ぐのです!」
と告げた。
おきまりの政略結婚。
娘は政治の道具なのである。
ナイリはびっくりしていたが。
じたばた泣いたり喚いたりしない。
 「イギリス人を憎んだ私がイギリス人のヨメになるっていうの?
  OK、やってやろうじゃないの。
  イギリス人なんかに負けないわよっ!」
一瞬で気分を切り替えた。
その諦めの早さがカッコイイ!

で。
アジズへの伝言のことなんて。
もう忘れたよね?
もう無効化だよね?
けっこう、意味がないよね?


○ 決闘

カーテンが開くと決闘が始まる。
大勢のヤジ馬が2人を取り巻いている。

向きあって剣を構えるトマスとアジズ。
気合一声。
刃がきらめく。
退いて切っ先が空を斬る。
再び突き、振り上げ、剣と剣がぶつかり火花を散らす。
 「そこだー!」
 「いけぇー!」
声援がにぎやかにとぶ。
ヤジ馬の中にはトゥスンがいる。
大臣イブラヒム(大空祐飛さん)までいる。
みんなそろってトマスの応援をしている。

アジズもおっさんのわりにはよく頑張ったが。
なんといってもトマスは現役軍人だ。
相手の剣を払って叩き落した。
 「勝負あった!」
 「トマスの勝ちだ!」
わあわあ喜ぶヤジ馬たち。
トマスも剣を下ろし、トゥスンのほうへ歩みよる。
にこやかに。
敵に背を向けて。

アジズは転んで倒れてた。
ケガはない。
悔しそうな顔で地面に伏せていたが、
トマスが後ろを向いたのを見て剣を拾い、立ち上がると猛然と襲いかかった。
 「危ない、トマス!」
 「後ろだー!」
驚いたトマスは振り向きざま、迫りくる刃をぎりぎりでかわす。
そして応戦しようと構えた瞬間、
・・・アジズが自分から剣に突っこんできた。
ばったり倒れるアジズ。
悪者の典型的な最期である。


○ 逮捕だ!

トマスは勝った。
試合にも、卑怯なやりくちの復讐にも勝った。
ヤジ馬たちが喜んで駆け寄ってくるが、
一番喜んでいるのはなぜかイブラヒム兄ちゃんだ。
 「友よー!」
と、いきなりの『友』呼びだ。
 「友よ、君はこの瞬間、歌に歌われるほどの英雄となったのだー!」
なんか一人で盛り上がってるぞ。

皆で騒いでいるところへ、来た。
悪者がきた。
スレイマン(高翔みず希さん:代役・日向燦ちゃん)だ。
彼はこの公演一番のワルである。
不敵な笑みを浮かべつつ現れて、高らかに告げた。
 「アジズはエジプトの臣下、
  すなわちオスマン帝国エジプト支店の臣下である。
  彼を殺害した罪で、トマスを逮捕する!」
えええ!
逮捕ですかー!
びっくりしているヒマもなく、兵士たちがなだれこんでトマスを捕縛した。

アジズを扇り2人を決闘までさせたのはスレイマンの策略だった。
早い話が、ワナだった。
スレイマンはオスマン帝国の犬だったのだ。

エジプトは現在、オスマン帝国の支配下にあるが、独立を夢みている。
もちろんオスマン側は押さえ込んでおきたくて、
トマスの逮捕はどうやらそのための作戦らしい。
オスマン帝国のアッバス長官(大伴れいかさん)は陰謀がうまくいって上機嫌である。
声が裏返るくらいハイテンションな高笑いを響かせながら退場。


○ 王宮

再びお城の大広間。
エジプト太守のムハンマド・アリは怒っている。イラついている。
たった今、『トマス死刑』の命令を下したところだ。

息子のトゥスンはもちろんゴネた。
 「あの決闘はパパだってOK出してただろ?
  死刑なんか絶対ダメだよダメダメーーー!」
泣いて叫んで暴れまわって抗議したが、冷酷なパパは
 「女みたいな振る舞いはやめるんだ」
とか差別的な言葉でたしなめるのみ。

もう一人の息子、長男イブラヒムはちょっと違う。
何があろうとクールなまんま。
親父にも意見するときも理詰めで反論する。
 「トマスは国民的な人気を誇っています。
  こんな理由で死刑にしたら厄介なことになるでしょう」
パパはため息をつきながら
 「トゥスンがおまえの四分の一でも政治のことを分っていてくれたらなあ」
つまり、トゥスンはあんまり頭がよろしくないと?

誰がどう言おうとどんな理由があろうと、判決を覆すわけにはいかない。
『トマスは死刑』。
これがオスマン帝国からの命令だからだ。
命令に従えばエジプトは従順であると認められ事なきを得る。
だがもしトマスを釈放すればオスマン帝国への反抗とみなされるだろう。
 「あと3,4年も経てば力をつけていくらでも反抗し、独立戦争をぶちかましてやれるのだが、今はダメだ」
とムハンマド・アリは嘆く。
 「弱小君主の悲しさだよ・・」

イブラフムは賢くてクールな男だからそれ以上は言い返さない。
けれど拳を握りしめ、銀橋でアツく歌いはじめる。
この歌がわからん。
どうもわからん。
 「アラビアの伝説では一つの魂が分かれて2つの命になる。
  片割れが死ぬとき、私の頬に血の涙が流れる」
たしかこんな感じ。
つまり、あれか?
トマスが死ぬときイブラヒムの頬に血の涙が流れる?
トマスはイブラヒムの魂の相棒?
何か私、聞き違えた?

どうやらイブラヒムはトマスとお友達になりたいらしい。
トマスがすぐに「トゥスンが、トゥスンが」と弟の話をするのが気にくわない様子だったし。
決闘のあと勝手に「友!」扱いになってたし。
イブラヒムの片想いっぽかったけど。


○ 訪問者(1)

舞台は牢獄。
背景には、鉄格子をとおして砂漠の景色が広がっている。
ピラミッドも見える。
あれは・・・ダハシュールの赤ピラミッドだろうか・・・ああエジプト行きたいよう。

旅に誘われている場合ではない。
トマスの処刑はもう明日なのだ。
 「死刑・・・ボク死刑・・・」
暗い牢獄でトマスがぽつねんと落ち込んでいると、美しい歌声が聞こえてきた。
アノウド(桜乃さん)だ。
歌いながら、妖精のようにひらひらと近寄ってくると、
鉄格子ごしにプレゼントを手渡した。

この鉄格子が、でかい。
バカでかい。
スカスカである。
 「アノウドそのまま入ってこれるだろ」
 「トマスも脱獄し放題だろ」
と、観客の半分くらいは思っているに違いない。
ついでに
 「警備、どうなってんだ」
とムハンマド・アリを問い詰めたいところだ。

ちなみにアノウドのプレゼントは新しい上着であった。
白の外衣。
・・・死に装束か。


○ 訪問者(2)

トマスが白装束を着終わったところで、次の訪問者がやってくる。
親友のドナルド(愛音羽麗くん)。
トマスと同じイギリスの軍人で、共に戦い、捕虜になり、
エジプトでは軍医として働いていた。

そのドナルドがなんと軍服で現れたのである。
しかも白の軍服で!
アラビア衣装も麗しいが、これは反則技なカッコよさ。
何か違う公演が始まったのかと思ったくらいだ。

ドナルドは捕虜交換でイギリスへ帰ることにになったが、
親友を残していくことができず、くよくよ悩んでいるらしい。
一目でそれを見抜いたトマスは
 「俺はエジプトのために笑顔で死んでいくんだ。
  気にせずに帰れ」
と言ってやる。
泣き笑い。
故郷の歌を歌い。
敬礼をして去っていく。
男の友情たっぷりの、実に美味しい場面である。


○ 訪問者(3)と(4)

トマス最後の夜だけあってまだまだいろんな人が来る。
次はトゥスンの番である。
それと砂漠のユカイな仲間たち。
トゥスンとベドウィン騎馬隊が
 「脱走しよう!」
と押しかけてきたのだ。
結構な人数である。
 「俺たち最強!
  砂漠に逃げることもできるし、捕虜交換の船でイギリスへ逃げることもできる」
 「お頭の苦しみは俺たちの苦しみだ!」

だがトマスは断った。
 「そんなことをすればオスマン帝国が攻めてくる。
  エジプトのため、俺は大人しく死んだほうがいいんだ」
と言って。
 「君を殺したくない!」
悲壮な思いで叫ぶトゥスン。

そこへまた訪問者が。
なんぼど来るねん。
こんどはクールガイ・イブラヒムだ。
兵士たちをずらりと並ばせ、銃を構えてトゥスンたちを包囲した。
 「トマスを逃がそうとするなら、たとえ弟でも撃つ!」
トゥスンだって負けてはいない。
 「力に屈服するなと教えられただろう?
  ジャマをするなら、たとえ兄さんでも斬る!」
 「やめとけ、やめとけ」
兄弟喧嘩に割って入ったのは当のトマスだ。
 「イブラヒムだって本当は俺のことを助けにきたくせに。
  でも、どっちにしろ逃げるつもりはないから」
俺が死んでからが、君達の出番だ。
2人ともエジプト独立のため存分に暴れてくれ。
君達の思い出はもう十分に胸に刻んだから。
もうさようならだ。インシャラー。

うわーん! と泣いて駆けていくトゥスンたち。
最後まで残ったイブラヒムも後ろ髪を引かれつつ去っていく。


○ 訪問者(5)

最後はアノウドだ。
イブラヒムの計らいだろう。
純白の衣装であらわれたアノウド。
白装束をまとったトマスと並ぶともはや天国場面の雰囲気である。

奴隷の身分なので
 「いつまでもお仕えします」
と言うアノウドに、トマスは
 「お仕えではなく結婚してくれ」
と要求。
 「君と結婚するためならイスラム教に改宗してもいい!」
ものすごく不純な理由で改宗するトマス。
アノウドが
 「はいお兄様」
と答えれば、こんどは
 「お兄様じゃ結婚できない!」
 「そらできへんわー」
と客席のおばちゃんが返事した。
ラストシーンで、しかも愛の告白が団体席のおばちゃんにウケるとはこれ如何に。

なんかもう忘れた。
とにかく
 「アノウドはトマスを愛します!」
とか言って一夜限りの夫婦が成立。
デュエット歌って綺麗にキメて、緞帳が降りてくる。
死刑の場面とかはナシ。
ほんまに死刑になったのかどうかすら分らん。
これだとタイトル『愛と死のアラビア』のうち『死』の部分は、アジズってことになるな。
終わり。
  
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