駄らだらと語る宝塚ファンのブログ
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 「原作」 2008年 05月 30日 (金) 11:42
外国文学は難しい。
翻訳の文章が難しい。
訳者により、かなりも読みづらいことがあります。
私は山本史郎さんの文章が、
どうしても、
どうしても、
どうしても、読みづらい。
『ホビットの冒険』なんて3回もチャレンジしながら読み通せたことがない有様。
私の苦手な文体なのでしょう。
だからサトクリフの本も彼の翻訳のは避けていたのです。

ところが!
これは、読めました。
だっておもしろかったんだもん。
ローズマリ・サトクリフの小説『血と砂』

  

舞台はイスラム世界だけれど、主人公はスコットランド人。
強くてかっこいい武人。
男の友情あり!
派手な立ち回りあり!
たしかに宝塚にぴったり!
そのくせあとがきに「ほぼ史実らしいよコレ」てなことが書いてあったので驚きました。
事実は小説より奇なり。

『血と砂』は宝塚にぴったりかと思われた物語ですが、初日があけてみると案の定
 「なんやソレ」
てな結末を迎えておりました。
さっすが宝塚。

本を読んだのは1年以上も前なので、うろ覚えな記憶ではありますが。
以下、ネタバレ全開。
開けるな危険。
  

***************************************

 「呼び名が違い、祈り方が違っても、神は一人だ」
原作のトマスは砂漠である種の悟りに到達し、イスラム教に改宗。
ムスリムとなることでよりアラビア世界を理解し、仲間達と深く関わるようになっていきます。
一方、舞台のトマスにも同じようなことを言っておりますが、
ずーっとクリスチャンのままでした。
最後の最後に牢屋の中で、アノウドへの愛の告白のついでに
 「君と結婚するためならイスラムに改宗してもいい!」
結婚の手段として言い放ってます。
いいのかそんなノリで。

桜一花ちゃんのナイリお嬢様。
原作では上巻のヒロインだったりします。
大胆セクシィなお姐さんで、露骨にトマスを誘惑しております。
あの場面もちょっと観たかったなあ。

トマスとトゥスンとの友情は舞台でも見所のひとつですが、
原作ではもっともっと熱い。
手をつないで歩くのは普通で、抱き合う、キスをする。
挙句の果てには奥さんに嫉妬してみたり。
アラビア男性の友情ってすごくアツいみたいで、
実際、初めてエジプトへ行ったときに
 「ゲイだらけか?」
とびっくりした記憶があります。

そういえば、トゥスンの結婚式の夜、
トマスが
 「トゥスンは子供の作り方を知ってるのか?」
と笑ったと言って、
怒ったトゥスンがトマスを本気で殺そうとする場面がありました。
実はそれは悪者たちの策略だったのだけれど、
・・・どうしてそこでシモネタなのか。

それから呆気にとられたのがラストシーン。
舞台では、死刑を宣告されたトマスが
 「エジプト独立のためなら、この命、喜んで捧げよう」
と自己陶酔に浸りつつ、恋人アノウドとデュエットしてるところで幕が降りてきちゃいます。
どうもあのまま死刑にされたっぽい。

原作では殺されない。
たしかトゥスンのお母さんがイスタンブールの高官に裏から手をまわし、死刑を取り消してくれるのです。
トマスはその後も軍人としてエジプトのために尽くし、
メッカにメディナに走りまわって戦いまくります。
アノウドともめでたく結婚し、総督にまで出世しますが、
最後はトゥスンやザイドとともに戦場で華々しく散ってゆくのです。
考えてみれば原作のほうがもっと谷正純っぽい終わり方なのです。
それがもったいないような。
・・・だけど『愛と死のアラビア・2』とかはべつに観たくもないような。
  
カテゴリ: 原作
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