駄らだらと語る宝塚ファンのブログ
駄らだら、たからづか。
 「スポンサー広告」 --年 --月 --日 (--) --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリ: スポンサー広告
 「ネタバレ!」 2008年 05月 02日 (金) 04:59
GWも折り返し地点です。
皆様、楽しんでおられますか?
私は、働いてます。
きっつー。

疲れてぶっ壊れた頭でちょろっと1幕だけ書きました。
細かいところとか書く余裕なかった・・・。
 
***************************************

○ オーバーチュア

ロンドンの町を描いた中緞帳。
わくわくするような音楽が走りだすとともに、ピンクのハートがぐるぐる回る。
・・・正直、あのハートは、いらん。

さあ、始まるぞー!


○ ヘアフォード家へ向かう人々

週末だ!
遊びにいこう!
と、車を走らせている若者たち。
目指すは楽しい『ヘアフォード家』です。
 「向こうに着いたら何して遊ぶ?」
 「スイミング? クリケット?」
 「テニス!」
 「ゴルフ!」
ヘアフォード家はスポーツ施設か何か?
ちなみに若者たちは2台の車に2,30人も乗っております。
はなはだしく道交法違反だが、お巡りさんは笑顔で手を振ってスルー。


○ ニュースだ皆さんお聞きなさい

ヘアフォード家はイギリス屈指の名門貴族。
世継ぎにめぐまれず、主のいない状態にありましたが、前当主の隠し子が見つかります。
彼こそが正当なる跡取り、新しいヘアフォード卿の誕生だ!
という大ニュースから物語は始まるのです。

当主こそ不在でしたが、お屋敷には親戚が何人も住んでおりました。
ヘアフォード・ファミリーをご紹介して参りましょう。

まずはジャッキー(明日海りおさん or 城咲あいさん)。
お金が大好き。
欲しいものは欲しい。
手段を選ばず手に入れるタイプ。
 「私はヘアフォード家の財産が欲しいのよ。
  新しいヘアフォード卿がお金を手に入れるのだったら、私は彼と結婚するわ」
と、言い放ちます。
 「トップへ昇るわ~!」
すごい。
挑戦的。

一方、従兄弟のジェラルド(遼河はるひくん)は。
まったくなんにもできない子。
長い手足をぶらぶらと持て余し、
 「ジャッキィ~」
情けない顔をしてぬぼーっと突っ立っている男の子です。

それから鋼鉄の女・マリア公爵夫人(出雲綾さん)。
この家で一番エライひと。
貴族の誇りと威厳、
まさに堅苦しいヘアフォード家の権化のようなひとです。
夫人てことは結婚していたんでしょうが、旦那さんのことは、不明。

耳の遠いジャスパーお爺ちゃん(北嶋麻実さん)、
酒飲みのバターズビー氏(一色瑠加さん)と口うるさい奥さん(憧花ゆりのさん)。

最後にジョン卿(霧矢大夢さん)。
英国紳士。
犬が好き。
ヘアフォード家で2番目にエライひとだが、
いったいどういう関係なのかは、不明。
血のつながりはないのか「古いお友達」として紹介されている。


○ こんちは!

一同がそろったところで弁護士のパーチェスター(未沙のえるさん)が
 「前の当主の落し胤、お世継ぎを発見しました」
と発表します。
ちょっとスゴいキャラだから驚かないように、と釘をさして。
 「それではご紹介しましょう。
  ビル・スナイブスン!」

舞台センターの扉が開け放たれて、
 「よっ、ご一同! こんちはっ!」
勢いよく挨拶をするビル(瀬奈じゅん氏)。
ビルは、ヘアフォード伯爵と平民の女のあいだに生まれ、父親のことは知らされず下町で育ちました。
だから、名門貴族の血をひいてはいるものの。
超・平民。
超・庶民。
下町暮らしの貧乏人。
パシリや果物売りをして稼ぎ、住んでいるのはワンルームのアパート。
 「風呂は顔を洗う洗面器。
  今日は体の上のほうを洗って明日は真ん中で、明後日はもっと下のほうへ」
ハイテンションで突っ走るビル。
喋りっぱなしのふざけっぱなし、
ジョン卿の懐中時計をスッてみたりする。
ヘアフォード・ファミリーは、一同、呆然。


○ お屋敷の弁護士

これが新しい当主だと!?
 「ありえない!」
 「出ていってもらおう!」
ジョン卿をはじめヘアフォード・ファミリーの皆様はカンカンです。
ところがマリア公爵夫人ひとりだけが
 「彼にはその資格があるのですよ。
  私が調教して、立派な貴族に育ててみせます」
と言い切ります。

困った家族たちは弁護士のパーチェスターに助言を求めました。
ちょびヒゲに丸メガネ、オールバックをてかてか光らせた小柄なパーチェスター氏は
 「お屋敷の弁護士が申しあげる♪」
と突如、歌い踊り始めます。
 「ちょいと跳ねて ちょいとまたぎ」
  ちょいと飛んで ちょいとむしり」
何をまたぐのだ?
何をむしるのだ?
それは誰にもわからない。
分らないがパーちゃんの不思議なテンションに乗せられて、
家族全員、踊りだす。
クールなマリアも腰痛でギクッってやってるジョンも、
よれよれのお爺ちゃんまでが、
我を忘れて踊りだす。
 「何かトラブルあればお屋敷の弁護士に!」
なんだ~結局CMだったのか。

皆がみんな絶賛している、このパーチェスター・ソング。
皆がみんな絶賛しているから、かえって一言いたくなった。
21年前から密かに思い続けていたこの一言。
ここだけの話、言っちゃうぞ。

・・・長いねんこれ。



○ 俺と俺の女の子

さて、ビルには恋人がいました。
やっぱり下町の娘で、魚屋で働くサリーちゃん(彩乃かなみさん)。
ビルが大貴族であることを知ったサリーは
 「私達、別れなきゃなんないの?」
と不安そう。
けれどビルは
 「そんなことはさせない」
と固く誓います。
2人のデュエット。タップダンス。
ここは俺の家だから何でもぜんぶおまえのアパートに持って帰れとビルが言い、
2人して腕いっぱいにタバコや果物や花瓶なんかを抱えこんで持ち去ろうとする、
執事が慌てて
 「何か箱をお持ちしましょうか」
と言えば
 「欲しいなあ・・・でもこれ以上持てねえよ」
とオチをつけて、暗転。


○ 台所

ビシリと決まった立ち姿。
髪の毛ひとすじの乱れもなくて。
静かに控えている男。
ヘアフォード家の執事のヘザーセット(越乃リュウさん)。
かつてこれほど男前の執事が存在したでしょうか。
世の中にはメイドカフェならぬバトラーカフェが在るようですが、
彼のいる店なら私も通います。
通ってみせます。

が、そんなクールなヘザーセットも新しい当主には手こずっています。
ビルは平気で台所まで下りてきて、ダジャレをとばしたり、つまみぐいしたりする。
普通の貴族なら絶対に来ないところなのに。
「召使の領域」を荒らされてヘザーセットは迷惑顔です。
ビルはきっと、貴族たちより召使のほうに親近感をもっているのだろうけれど。
 「家族の連中は俺を見下しているが、
  君達は俺を尊敬して見上げている。
  俺はサンドイッチのハムみてえだ」
ビルはまだ、この屋敷のどこにも居場所を見出せない。


○ ジャッキーのソファ

台所を追い出されたビルを待ち構えているのは、従妹のジャッキー。
ヘアフォード家の財産が欲しい彼女はビルとの結婚を狙っているのです。
場所は居間。
青いソファ。
色仕掛け大作戦の始まり始まり。

ガウンを全開のジャッキー。
ピンクのランジェリーも全開で歌います。
 「見て、私を!」
迫ってくる。
ぐんぐん迫ってくる。
目指せ、既成事実。
 「抱きたくなる?」
昼間っから何やってんのジャッキー。
露骨すぎてかえって全然いやらしくないのがジャッキーのキャラ。

気がつけば居間の大きな窓には若者達が鈴なりになって見学しています。
その中にはジェラルドと、それにサリーの姿もあるのです。
 「あんな馬鹿女に嫉妬したってはじまらないよ」
と言いながらも、さすがにムッとした様子のサリー。

彼女はヘアフォード家に来ることじたい、場違いであり身分違いなので、
ビルと別れるよう公爵夫人から暗にほのめかされているのでしょう。
けれどビルは彼女の肩を抱き、
 「この手を握って」
2人で歩いていこうと歌うのです。

いい感じのデュエットですが、
さきほどジャッキーとのやりとりを覗き見していた若者達(ヘアフォード家をスポーツ施設と勘違いしている若尾のたち)が突如なだれこみ、人海作戦でビルを拉致。
なんだなんだ?
どこに連れて行く?
と思ってる間に、若者たちはさわやかダンスを展開します。
なんかいきなりラケットとか持ってる踊りだすの。
爽やかなはずなんだけど、よく見ると妙に濃いメンツなの。
何が起こっているのかわからず、ぼけーっと桐生園加氏あたりを眺めておりますと、
マリア公爵夫人が出てきて
 「スポーツは外でなさったら?」
と叱りつけます。
はい、と肯いて出ていく若者たち。
君らそこで何してたわけ?
タモリの言い分じゃないけれど。
ミュージカルって、ときどき、わからない。


○ マナーのレッスン

マリア公爵夫人は、下町育ちのビルを貴族に仕立てようと立ち居振る舞いのレッスンを始めました。
貴族の作法を仕込もうというのです。
それは堅苦しくて気取ってて、
上品ぶってて意味がない。
 「帽子をかぶってはなりません。
  最後のボタンを留めてはなりません。
  ポケットに手をつっこんではなりません」
あまりの禁止事項の多さに思わず叫びだしちゃうビル。
ソファの上で一回転。
見事に帽子をかぶってきめれば皆様、拍手喝采を。

マリア公爵夫人は『新ヘアフォード当主のお披露目パーティ』を計画していました。
 「わかった。サリーも呼ぼう!」
と言うビルに
 「サリーはパーティには招かれませんよ。
  彼女はあなたに相応しくありません!」
ピシャリと叩き付けます。
しかしビルはふいに真面目な顔になり、
 「サリーはきっと来ますよ」
と言うのでした。


○ 一度ハートを失ったら

庶民向けのパブ。
ピアノの音が飴色に流れ、人々が気楽に談笑する中、
ひとり物憂げに佇むサリー。
そこへビルが現れて
 「こんどウチでパーティをやるんだ。
  絶対に君も来てくれ」
と招待します。
ビルが帰ったあと、サリーは
 「一度ハート(心臓)を失ったら・・・」
とせつなく歌います。
ビルはもうヘアフォード家の人間であり、
彼の幸せのためにも自分は身を引こうと、サリーは考えているのです。
ジョン卿はそんな彼女に気づき、温かい目でそっと見守っています。


○ ランベス

パーティの夜。
ビルの社交界デビューとなるパーティが今まさに始まろうとしております。
舞台はヘアフォード家の前庭。
屋敷の2階には窓が3つあって、3組のカップルがパーティの支度をしているところが覗けます。

右の窓にはメイク中のジャッキー嬢とひっつき虫のジェラルド坊やが、
真ん中の窓にはマリア公爵夫人とジョン卿が。
 「本当にデビューしちゃうのかい?」
 「ビルはきっと恥をかくよ?」
 「彼はきっと大丈夫!」
てなやりとりを交わしています。
しかしそれより、左の窓のバターズビー夫妻が
 「一杯飲みたい・・・」
 「絶対ダメよ!」
と犬もくわないケンカをくりひろげているのが耳に残ります。

庭では大勢の召使たちがテーブルを2列にセッティング。
たくさんの飲み物やオードブルを並べていきます。
 「オレンジ、レモン、ライムを絞れ!」
パーティ支度で大忙しの夜。

やがて招待客が続々と到着します。
ゲストはもちろん、貴族のみ。
紳士淑女の皆さんです。
やがて本日の主役、
 「ヘアフォード伯爵!」
正面のドアが開いて、ビル登場。
パリッとした白を着こなし見事な正装。
手のひらをくるくるのまわして優雅な挨拶してみせて、
上品な声色をつかって
 「皆様、ヘアフォードへようこそ!」
まるで別人です。
その猫かぶりっぷりときたら、招待客から「おお、すばらしい!」と感嘆の声があがるほど。
マリア公爵夫人のレッスンはひとまず効を奏したようです。

そして、もう一人。
サリーもやってきました。
彼女はビルとは正反対。
 「ごっきげんよー!」
下町の、庶民の、素のままの姿であらわれたのです。
 「よう、殿様!
  せっかくだから友達もいっぱい連れてきたよ!」
なだれこんできた若者たちは、みんなサリーと同じ超庶民。
陽気で元気で、貧乏で汚くて、イキがよくってタフでラフ。
上流社会とはおよそ無縁な人たちです。
扉をあけて入ってくるなり、食べる! 食べる!
地べたに座りこんでがつがつとオードブルを漁っております。
大食い選手権ができるくらいの勢いで。

 「なんてことするんだよ~」
泡をくうビルに、
サリーは肩をすくめてこう言います。
 「ご覧よ、殿様。
  あたしと仲間たちを見て、場違いだって思ってんだろ?
  だからあたしはあんたと別れて、下町のランベスへ戻るよ」
これはサリーの作戦だったのです。
2人の属する世界はこんなにも違うんだと、ビルに分らせるための。
サリーのせつない決断なのでした。

しかし。
逆効果。

ビルは胸を張り、ゲストにむかってこう告げるのです。
 「彼女は、僕のガールフレンドのサリーです。
  彼女がやったことは、僕がここの人間じゃないことを証明しています。
  僕はここを出ていきます!」
どんなに猫をかぶっても。
どんなに上品ぶってみても。
僕はランベスの下町の人間だ。サリーと同じに。

マリアは敗北を認めながらも、唇をきっと結んで
 「せめてお食事まではここにいなさい」
と言うのでした。
ビルはニッコリ笑って
 「どうだいみんな、食っていくかー?」
と声をかけますが、
・・・君の仲間はさっきからずっと食い放題だから。

ビルは、下町ランベスのことを語ってきかせます。
 「ランベス。あんたは知らないんだ。
  空は青くないし、草も緑じゃない。
  だけどそんなことはどうだっていいんだ」
歌は静かに始まりますが、すぐに楽しいテンポに変わり、
いきいきとランベスを描いてみせます。
自由でのんびり。
縛られないで。
楽しく暮らせる、それがランベス。

まずはサリーが、それから彼女の仲間が加わって、
ランベスの若者達は一気に踊りだしました。
貴族たちは目を丸くして見ているだけでしたが、
楽しいリズムが流れてくると、
体の奥からむずむずと動きだすものがあって、たまらず一緒に踊りだします。
紳士も淑女も。
貴族も庶民も。
踊ってしまえばただの人。
クールなヘザーセットも、ジェントルマンなジョン卿も、
この音楽には逆らえず、腕を組んで踊り狂います。
必見は、なんといってもパーチェスターの壊れっぷり!
・・・どんなけ動くの未沙のえる!
求めていた感動が、ここに。

ビルとヘアフォード家の何人かは客席に降りてきて踊ります。
SとAのあいだの通路で
 「おばちゃーん!」
と呼んで手を振るビルの楽しそうな顔!

マリア公爵夫人はただ一人、怖い顔をして威厳を保っていましたが。
それでも最後は負けてしまった。
思わず体が動いてしまった。
ビルと2人で腕を組み、
帽子とティアラを交換したお茶目な後ろ姿で、
お尻ふりふり、去っていきます。
カテゴリ: ネタバレ!
copyright (C) 駄らだら、たからづか。 all rights reserved.
designed by polepole...

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。